NICUレポート

普通の新生児室との違い

普通の新生児室との違い

保育器(クベース)は
ママの子宮の代役

NICUでは、赤ちゃんは保育器の中で育ちます。
保育器の大きな役割は、
体温・温度調節と感染予防です。

体温・湿度調節
体温・湿度調節

生まれたばかりの早産児は、体温を調節する機能がまだ十分発達しておらず、皮下脂肪も少ないため、自分で体温を一定に保つことができません。そのため、体温よりも温度が低いところにいると、寒くならないように余計なエネルギーを使ったり、病気にかかりやすくなったりします。
保育器は、赤ちゃんの皮膚の温度が36~36.5度になるように、常に温度や湿度が保たれており、赤ちゃんにとって快適になるようになっています。

感染予防

ママのお腹の中は病気の原因になる細菌のいない状態ですが、外の世界には細菌がたくさんいます。免疫機能のまだ弱い赤ちゃんを、保育器がいろいろな菌から守ってくれます。

赤ちゃんの命を守る機械

NICUでは、赤ちゃんは呼吸を助ける機械や、
栄養をとるためのチューブ、
からだの状態がわかるモニタなどにつながれています。

A人工呼吸器

自分で呼吸ができなかったり、肺で酸素と二酸化炭素をうまくガス交換できないときに、口からチューブを入れて赤ちゃんの呼吸を助けてくれる機械です。赤ちゃんは呼吸をする筋肉が弱かったり、ときどき呼吸を休んだりすることがあるため、楽に呼吸ができるように助けます。

B各種モニタ

赤ちゃんの呼吸や心拍数、血圧などを観察する機械です。人工呼吸器をつけていたり、血液の循環不全があったりすると、それを観察するための機械が加わります。

各種モニタ詳細

各種モニタ

1パルスオキシメーター(SpO2モニタ)

手足にセンサーを巻きつけて、血液中の酸素飽和度(酸素の取り込み具合)と脈拍を測定。

2非観血的血圧モニタ

腕や足に巻いて血圧を一定時間ごとに測定。

3呼吸・心拍モニタ

3つの電極を胸に貼りつけ、心拍数と呼吸数、呼吸の深度(深い浅い)を観察。

4体温プローベ

皮膚表面から体温を測定。

5換気モニタ・カプノメーター

人工呼吸器が適切に働いているかや、赤ちゃんの呼吸の様子を連続的に観察。

6経皮酸素炭酸ガス分圧モニタ(TcPO2、TcPCO2

採血せず、皮膚にセンサーを貼ることで血液中の酸素や炭酸ガスの濃度の変化を連続的に測定。

7観血的血圧モニタ

動脈に点滴ラインを入れて血圧を連続的に測定。

その他:尿量測定
おしめの重さを計って尿量を経時的に測定。

閉じる

C動静脈ライン(輸液ルート)

静脈ラインは、赤ちゃんに必要な薬や水分を入れるための通り道です。用途によって、手足の静脈(末梢静脈ルート)、心臓に近い太い静脈(中心静脈ルート)、おへその静脈(臍静脈ルート)からチューブ(カテーテル)を入れます。
赤ちゃんの胃腸が弱いときに、点滴で必要な栄養素(糖、アミノ酸、脂肪、電解質、ミネラル、ビタミン)を入れることもできます。動脈ラインは血圧の連続測定や採血に使うためのラインです。

栄養チューブ
栄養チューブ

口で上手におっぱいやミルクが飲めないときに、鼻や口から栄養チューブを入れて胃まで通して、おっぱいやミルクを注入します。栄養チューブのほうが静脈ラインから栄養素を入れる方法より、赤ちゃんのからだには自然な方法です。

酸素療法
酸素療法

肺や心臓に病気があったり、呼吸がうまくできず酸素が足りないときに、空気の中から取り出した酸素を吸う治療です。濃度を調節した酸素を保育器やヘッドボックスに流したり、鼻の下に固定したカニュラという管から吸います。

nasal CPAP/DPAP/HFNC(ネーザル シーパップ / ディーパップ / ハイフローネーザルカニュラ)
nasal CPAP/DPAP/HFNC(ネーザル シーパップ / ディーパップ / ハイフローネーザルカニュラ)

呼吸困難や無呼吸発作などのときに、呼吸を助けてくれる機械です。気道や肺に圧をかけて、肺がしぼみきらないようにし、気道を広げて呼吸を楽にする、あるいは換気を助けます。鼻の穴を通して圧を加えて酸素を投与する方法なので、口からチューブを入れる人工呼吸器より負担が少ない方法です。

赤ちゃんが大きくなるための
環境づくり

ディベロップメンタルケア
ディベロップメンタルケア

今までママの暗くて静かなお腹の中にいた赤ちゃんは、生まれて明るく、にぎやかな外の世界にびっくりしています。
赤ちゃんがまぶしい光にもキチンと反応できるようになる(虹彩の調節機能がはたらくようになる)のは在胎32~33週以降、耳が聞こえはじめるのは在胎約28週ごろ。それまでは過剰な光や音があるとストレスになります。ストレスがたまってよく眠れなくなると、エネルギーが余計に消費されたり、大きくなれません。
そのため、NICUは、日中は明かりを調節して夜は消灯したり、保育器にカバーをかけたり、できるだけ静かで明るすぎないお部屋になっています。

ポジショニング
ポジショニング

赤ちゃんがママの子宮にいるときは、羊水の中で、背筋はまっすぐで手足を折り曲げた体勢でいます。これがとっても安定してる体勢です。しかし、生まれてすぐはまだ筋力が弱く、子宮の外では自分で同じ体勢になれません。
ですので、看護師さんたちが、赤ちゃんの周りをリネンで囲んで、子宮にいたときと同じ体勢を保てるようにしてくれます。

感染対策
感染対策

NICUは赤ちゃんを感染から守るために、外より気圧を高くすることで外からのゴミやホコリを防ぐ、バイオクリーンルームという部屋になっています。
赤ちゃんに触れるものは滅菌、消毒されていて、先生や看護師さんたちも赤ちゃんに触るときは、手洗いや手袋を使用して行います。

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