季節別の注意点と対策

さわやか・秋対策

秋のおさんぽ

日中はさわやか、朝夕はひんやり? 寒暖差には重ね着で体温調節を

暑さが和らぎ、熱中症の心配も少なくなる秋は、屋外で快適に過ごすことができ、お出かけしやすい季節です。この季節に注意したいのは、朝晩と日中の寒暖差があること。朝は空気がひんやりしていたからといって厚着をさせて出かけると、お昼頃は意外に暑い……ということがあるかもしれません。また、季節が深まるごとに、気温がどんどん下がっていくのも秋の特徴です。赤ちゃんは体温調節機能が未熟で、気温の影響を受けやすいため、脱ぎ着させやすいアウターや薄手の服を重ね着させて、気温の変化に対応しましょう。重ね着用のベビー服を選ぶときは、脱ぎ着させやすいベストがおすすめです。サイズも50~70cmのように幅広く設計されていることも多く、一着あれば長い間使うことができます。

初秋はまだまだ紫外線に注意

秋の初めは、夏に比べて弱まるとはいえ、まだまだ紫外線が強い時期です。赤ちゃんは皮膚が薄く、大人より紫外線の影響を受けやすいので、秋といっても油断はできません。お出かけ前には、気象庁が公開している「UVインデックス」1)を用いた紫外線情報2)を参考にしてもよいでしょう。UVインデックスとは紫外線の強さを数値(0~11+)化したものです。UVインデックスが1~2であれば紫外線が弱く安心してお出かけできますが、UVインデックス3~7(紫外線中程度~強い)の場合にはできるだけ日陰を利用し、紫外線対策をするとよいでしょう1)。薄手のカーディガンなどを羽織らせたり、ベビーカーの日よけや帽子を活用したりすれば、紫外線から赤ちゃんを守ることができます。UVインデックスは、朝晩は低く、お昼ごろに高くなります。9月のお昼頃は、地域によってはUVインデックス8(非常に強い)以上と、できる限り外出を控えたい強さになる場合もあります1)。紫外線の強さは地域や天気、時間帯によって異なるので注意しましょう1)

気象庁:紫外線情報(分布図)

出典

  1. 環境省「紫外線環境保健マニュアル2020」
    (https://www.env.go.jp/content/900410651.pdf) [2022年7月1日確認]
  2. 気象庁:紫外線情報(分布図)
    (https://www.data.jma.go.jp/gmd/env/uvindex/index.html?elem=0&area=0&lat=34.2&lng=138.53&zoom=5) [2022年7月1日確認]

秋の特徴を知って積極的におさんぽを

秋はさわやかな季節ですが、秋雨前線が活発になったり、台風が到来したりする時期でもあります。年や地域によっては雨が続き外出しにくくなることもあるため、天気がよい日は積極的におさんぽしたいですね。秋が深まって冬が近づくと、日の入り時刻が早まり、夕方には真っ暗になります。おさんぽへ行くときには早めの時間帯を選ぶとよいでしょう。

おさんぽの強い味方、ベビーカーや抱っこひもを正しく使いましょう

おさんぽでは、ベビーカーを利用することが多いかもしれません。赤ちゃんを寝かせたまま移動できるA形ベビーカーは新生児期を過ぎた生後1か月から利用できますが、「生後1か月」とは、「出生時2.5kgあり在胎週数37週以上の赤ちゃんが1か月経過している」ことを指している場合があり、早産児は当てはまらないことがあるので注意が必要です。ベビーカーの使用開始時期については、小児科の先生に相談してみましょう。からだが小さく、衝撃を受けやすい早産児は、適用対象年齢が0か月と表示されている横抱っこ式の抱っこひもを使うのも選択肢のひとつです。その場合は、使用前に取扱説明書に必ず目を通し、正しい使用方法を確認しましょう。

秋にかかりやすい赤ちゃんの病気

季節の変わり目で気温の急激な低下から体調を崩しやすくなる時期です。
赤ちゃんの様子が普段と違うときや、気になる症状があるときは、かかりつけ医に相談しましょう。

特徴 RSウイルスに感染して発症する呼吸器の病気です。2歳までに、ほぼすべての子どもが感染するといわれています1)。RSウイルスによる下気道感染症は、生後1年以内の子どもが入院する主な原因と報告されています2)
症状 軽いかぜのような症状から重い細気管支炎や肺炎まで症状はさまざまです。潜伏期間は2~8日で、通常は、38~39度の発熱や鼻水、せきなどの普通のかぜのような症状があらわれ、1~2週間くらいで治るのが一般的です。しかし悪化してしまうと、細気管支や肺の症状があらわれることがあります。とくに、生後6か月未満の赤ちゃんは重い細気管支炎や肺炎などになることもあります3)
流行時期 夏ごろから翌春にかけての流行が報告されている3,4)ため、1年を通して注意が必要です。ただし、流行の時期は都道府県ごとに異なると報告されています3,4)
感染経路・治療・予防 主な感染経路は、飛沫感染と汚染された手指や物品を介した接触感染です。RSウイルス感染症の治療薬はなく、必要に応じて酸素を投与したり点滴をしたり対症療法を行います3)。予防が大切ですが、ワクチンはありません3)。日ごろから外出のあとや調理・食事の前、鼻をかんだあとなどに石鹸でよく手を洗いましょう。おもちゃなど赤ちゃんのまわりのものは、アルコールでこまめに消毒しましょう。

RSウイルス感染症の
最新流行情報はこちら

各都道府県ごとの流行状況も確認できます

出典

  1. Piedimonte G. & Perez MK.: Pediatr Rev. 35(12), 519-530, 2014
  2. Rossi GA. & Colin AA.: Eur Respir J. 45(3), 774-789, 2015
  3. 国立感染症研究所:「RSウイルス感染症とは」
    (https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/317-rs-intro.html) [2022年7月1日確認]
  4. 国立感染症研究所:「IDWR 2013年第36号<注目すべき感染症>RSウイルス感染症」
    (https://www.niid.go.jp/niid/ja/rs-virus-m/rs-virus-idwrc/3972-idwrc-1336-01.html) [2022年7月1日確認]
特徴 A群溶血性レンサ球菌による感染症で、侵入した部位によってさまざまな症状があらわれます1)
症状 急性咽頭炎やとびひ(膿痂疹:のうかしん)、蜂窩織炎(ほうかしきえん)、中耳炎、肺炎などを起こすと報告されています1)。咽頭炎は、発熱と全身の倦怠感、のどの痛みがあり、嘔吐することもあります1)
流行時期 咽頭炎は、冬季と、春から初夏にかけての2つの時期に流行します1)。冬季の流行では、秋頃から患者数が増え始めます2)
感染経路・治療・予防 咽頭炎の治療には、抗生物質が使われます。飛沫や接触によってうつるため、家庭内では、学校で感染したきょうだいからうつることがあるといわれています1)。予防には感染している人と接触しないことが大切ですが、うがい、手洗いなどの基本的な感染予防も行いましょう1)

出典

  1. 国立感染症研究所:「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎とは」
    (https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/340-group-a-streptococcus-intro.html)[2022年7月1日確認]
  2. 国立感染症研究所:「図1. A群溶血性レンサ球菌咽頭炎患者報告数の推移、2011年第1週~2016年第21週」
    (https://www.niid.go.jp/niid/images/iasr/2016/09/439p01f01.gif)[2022年7月1日確認]
特徴 ノロウイルスを原因とする胃腸炎や食中毒で、牡蠣など二枚貝から感染することが報告されています1,2)。さらに、ノロウイルスが付着した人の手や指、食品などを介して感染が広がります。
症状 1~2日の潜伏期間を経て、主な症状である吐き気、嘔吐、下痢があらわれることが多いでしょう。腹痛、頭痛、発熱などがあらわれる場合もあります1,2)
流行時期 秋から流行が始まり3)、12月から3月にピークを迎えます1)
感染経路・治療・予防 ヒトへの感染経路は、主に経口感染(食品、糞口)です1,2)。抗ウイルス薬はなく、点滴や経口補水液により栄養や水分を補給したり、整腸剤を使ったりするなど、下痢、脱水、嘔吐に対する対症療法が行われます。赤ちゃんは脱水や体力の消耗にも気をつけましょう2)
ウイルスは熱に弱いため、加熱が必要な食品は十分に加熱しましょう。調理をする人はしっかりと手を洗い、二枚貝を扱った調理器具は、アルコール消毒ではなく、次亜塩素酸ナトリウムや熱湯で消毒を行います。また、ノロウイルス感染症を発症した人の便や嘔吐物に含まれるウイルスから周囲の人が感染してしまうこともあります。これらの汚物を処理するときには、使い捨てのエプロン、マスク、手袋などを着用し、汚物が付着した物は次亜塩素酸ナトリウムや熱湯で消毒しましょう。処理したあとは十分に手を洗うことも大切です1,2)

出典

  1. 国立感染症研究所:「ノロウイルス感染症とは」
    (https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/452-norovirus-i) [2022年7月1日確認]
  2. 厚生労働省:「ノロウイルスに関するQ&A」
    (https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html) [2022年7月1日確認]
  3. 東京都福祉保健局「ノロウイルスによる感染性胃腸炎・食中毒に注意」
    (https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/norovirus.html) [2022年7月1日確認]
特徴 ヒトパルボウイルスB19(エリスロウイルスB19)による病気で、頬がりんごのように赤くなることが特徴です1)
症状 両頬がりんごのように赤くなり(紅斑)、手や足にも発疹があらわれます。発疹があらわれる7~10日くらい前に、微熱など、かぜのような症状が出る場合があります。発疹のほとんどは1週間前後で消えると報告されています。5~9歳の発生が最も多く、次いで0~4歳での発生が多いことが報告されています1)
流行時期 1月から7月にかけて発生数が増えますが1)、秋にも注意が必要です2)
感染経路・治療・予防 飛沫や接触により感染します。治療は対症療法しかありません1)。感染力があり周りにうつしやすいのは発疹があらわれる前で、発疹があらわれた頃は感染力がなくなっています。感染力がある時期にかかっている人から周りへの感染を予防することが難しいため、日頃から手洗いやうがいなど一般的な予防策を心がけることが大切です1,2)

出典

  1. 国立感染症研究所:「伝染性紅斑とは」
    (https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/443-5th-disease.html) [2022年7月1日確認]
  2. 厚生労働省:「保育所における感染症対策ガイドライン(2018 年改訂版)(2021年(令和3年)8月一部改訂)」
    (https://www.mhlw.go.jp/content/000859676.pdf) [2022年7月1日確認]
特徴 インフルエンザウイルスによる感染症で、乳幼児や高齢者は重くなりやすい病気です1,2)
症状 1~3日程度の潜伏期間のあと、主に高熱や頭痛、全身の倦怠感、筋肉痛や関節痛などの症状があらわれます。それらが突然あらわれるのがインフルエンザの特徴で、そのあと鼻水やせきがあらわれることもあります1,2)
流行時期 11月下旬から12月上旬頃に患者数が増え始め、1月から3月頃に流行します1)
感染経路・治療・予防 主な感染経路はせきやくしゃみの飛沫により感染する飛沫感染です2)。医師が必要と判断した場合、抗ウイルス薬を服用します。多くの場合は、安静にし、栄養や水分を補給して自然に治るのを待ちます2)
予防するには、流行期に人ごみを避けることのほか、周囲の大人がウイルスを持ち込まないようマスクを着用し帰宅後手洗いすることが大切です1)。任意接種ですが、インフルエンザウイルスワクチンもあり、生後6か月から接種することができます2)

出典

  1. 国立感染症研究所:「インフルエンザとは」
    (https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/219-about-flu.html) [2022年7月1日確認]
  2. 厚生労働省:「インフルエンザQ&A」
    (https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html) [2022年7月1日確認]

秋の体調管理

秋を快適に過ごしながら、冬に備えて室内の環境づくりを

さわやかな秋を満喫しながら、お部屋の冬支度も進めていきましょう。室温は、季節にもよりますが、外気温との差が5度以内におさまるように調節するのがよいとされており、気温が下がってきたら暖房器具を使って室温を保ちます。暖房器具にはエアコンや床暖房、ファンヒーターなどさまざまな種類があり、器具によって特徴は異なります。赤ちゃんがけがをしにくいという安全面だけではなく、暖房効率や消費エネルギー、乾燥のしやすさ、空気の汚れにくさなどを考慮し、使用する部屋の大きさや室内の環境、ライフスタイルなどに応じて選ぶとよいでしょう。
寒さ対策として寝具を準備するときは、厚い掛布団や毛布は避けるのがポイントです。小さい赤ちゃんは、毛布などが顔にかかっても手で払いのけられず、息がしにくくなる可能性も考えられます。室温を調節したうえで、掛布団や毛布を使わず、スリーパーを活用するのも一案です。スリーパーは、赤ちゃんのからだの動きが活発になり、布団から抜け出てしまうようになった場合にも寝冷え防止に役立ちます。

室内の湿度はどのくらいに保つ?

秋は気温だけでなく湿度が下がりはじめる時期ですから、室温と同じように室内の湿度にも注意しましょう。湿度は、高すぎるとカビやダニが繁殖しやすくなりますが、低いと鼻やのどの粘膜が乾燥したりかぜなどのウイルスが活発化したりします。特に暖房を使う場合は、室内の湿度は50~70%程度をキープできるよう調節するとよいでしょう。赤ちゃんの肌も乾燥しないように、必要に応じて保湿するなどのケアをすることが大切です。

夏から秋はダニアレルゲンが増える時期、アレルゲンを減らす工夫を

アレルゲンとはアレルギーの原因となるものをいい、ほこりやダニ、動物の毛、花粉などがあげられます。アレルゲンのうち、家の中のダニアレルゲンは夏から秋に増加し、9月にピークを迎えるという報告1)もあります。アレルギー発症を防ぐために、アレルゲンを減らす工夫が大切です。ダニが繁殖しやすいのは、カーペットや布団、畳、押し入れの中、ぬいぐるみなどです。ダニアレルゲンを減らすために、床や布製のソファーには丁寧に掃除機をかけ、カーテンやぬいぐるみなど洗えるものは洗濯します。ダニアレルゲンを吸い込むのは寝ているときが多いため、特に寝具を清潔に保つようにしましょう。布団は干すか布団乾燥機で乾燥させ、その後掃除機をかけてダニアレルゲンを吸引するのがおすすめです。密度が高い繊維で作られた防ダニカバーや防ダニシーツを使ったり、コインランドリーや専門の業者を活用して布団を丸洗いしたりするのもよい方法です。

出典

  1. 齋藤明美 他: アレルギー. 61(11), 1657-1664, 2012

秋は台風シーズン、日頃から備えを

秋は台風の上陸が多くなる季節。赤ちゃんがいる世帯は特に、台風を始めとした災害への備えを十分に行いたいものです。国土交通省や各自治体では、洪水や土砂災害などの被災が想定される区域などをまとめたハザードマップを作成しており、それぞれのWebサイトなどで確認することができます。まずはハザードマップをみて自分たちが住む街にどのような災害が起こり得るか把握したり、避難所がどこにあるのかを確認したりしましょう。そして、赤ちゃんを連れて避難することを考慮して避難先までのルートを決め、実際に歩いて危険な場所がないか、歩きやすいかなどを事前にチェックしておくと安心です。災害時の警戒レベルは1から5まで5段階あり、赤ちゃん連れの場合は、「警戒レベル3」が発令されたら危険な場所から避難する必要があります1)。万一に備えて、家族の安否確認方法や集合場所も決めておきましょう。
また、避難時の非常持ち出し品や、自宅で避難生活を送るための備蓄品を用意することも大切です。赤ちゃんは抵抗力が弱く、感染症にかかりやすい傾向があります。皮膚を清潔に保つなど衛生面の配慮も必要であることを意識して、どんな備えが必要かを考えてみましょう。物資の供給がストップした場合に備え、紙オムツやおしりふき、ミルクを多めに備蓄しておくと安心です。

出典

  1. 首相官邸:避難はいつ、どこに?
    (https://www.kantei.go.jp/jp/headline/bousai/hinan.html) [2022年7月19日確認]

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